ZEH標準化の流れは、省エネだけでなく快適性・健康性に対する効果に注目が集まっていることが背景として挙げられます。住宅を高断熱化することで、暖房エネルギーを削減しつつ、室内温熱環境を改善することに繋がりますが、高断熱化された住宅において「蓄熱」を付加することにより、その価値がさらに高まることが明らかになりつつあります。また、再生可能エネルギーの自家消費率向上の観点からも蓄熱設備に対する期待が高まっています。今年度も経済産業省次世代省エネ建材補助制度の中で潜熱蓄熱材が補助対象として取り扱われ、潜熱蓄熱建材の蓄熱特性試験方法に関するJIS規格化も進んでいるところです。こうした中で、顕熱・潜熱蓄熱技術を利用した建材や設備の最新動向を共有しつつ、今後の方向性を考える機会を設けられればと思います。
- 日時:2020年2年3月12日(木)
- 会場:東京理科大学森戸記念館第一会議室 定員:60 名(先着順)
- 参加費:会員5,000 円,非会員8,000 円,学生2,000 円(テキスト含む)
- 参加方法:参加申込書またはホームページ掲載の申込書にご記入のうえ,日本太陽エネルギー学会事務局まで E-mail, FAXにてお送りください.参加費は出来るだけ事前振込をお願いいたします.
- 振込口座:三菱UFJ銀行・新宿中央支店・普通・3227375[イッパンシャダンホウジンニホンタイヨウエネルギーガッカイ] ※お申し込み者への参加証等の送付はありません.当日会場までお越しください.
- 講演プログラム(講演者敬称略)
1.14:00 ~ 14:10 趣旨説明 (株)ミサワホーム総合研究所/JSES理事/ソーラー建築部会長 太田 勇
2.14:10 ~ 14:40 住宅の蓄熱性能評価と暖冷房負荷に及ぼす影響 建築研究所 西澤 繁毅
3.14:40 ~ 15:10 履歴現象を考慮した潜熱蓄熱材の計算 佐藤エネルギーリサーチ 芹川 真緒
(休憩)10分
4. 15:20 ~ 15:50 蓄熱技術を利用した住宅研究事例 レビ設計室/早稲田大学 中川 純
5. 15:50 ~ 16:20 蓄熱技術を利用した住宅開発事例 OMソーラー 盧 炫佑
6. 16:20 ~ 16:50 総合討論~住宅における蓄熱技術のあるべき姿と今後の方向性~
7. 16:50 ~ 17:00 まとめ